何もかも見せないで
もうすこし夢が見たい
あしたの自分に
もしかして そう言ってあげたい
相変わらず私はひとりで
あての無い歌に身をまかせて
惜しげもなくつかい尽くされて
忘れ去られてく水のようにただ
深く 深く
何もかも言わないで
ありえない夢を見せて
今いる場所が
どこへも続いていなくても
こりもせずに私はひとりで
なつかしい歌を口ずさんで
どこへだって流れ着いて行く
かたちを決めない水のようにただ
何もかもが青く突き抜ける
水の底で涙はもう流れるまま
揺れて光って消えて行く
何もかも見せないで
もういちど夢が見たい
あしたの自分は
もしかして もしかして
相変わらず私はひとりで
あての無い歌に身をまかせて
そして今日も私はひとりで
なつかしい歌を口ずさんで
あふれすぎて役にも立たずに
流れ去るだけの水のようにただ
今は自由
自由