いつも私の誕生日に合わせてくれる(違)季節の美味しいビール。
今年は11月に入ってからのリリースになったけど、美味しさは変わらず。
新しいものも好き。でも変わらないものがなんだか胸に染みる2021年秋。
皇室大好きで、あちこちでいつもニコニコして手を振ったりお辞儀したり、
大変だなあ、エライなあと思いながら見てきた。
「美智子さま愛と哀しみのなんちゃら」みたいなテレビも大好きで、
昔はよく見てたなあ。
浩宮から皇太子、そして天皇へ。礼宮から秋篠宮へ。
愛子さんが生まれた2001年12月1日は秩父宮でラグビー見てて、
試合後の場内アナウンスで知ったっけ、とか不意に思い出す。
いつも感じていたのは、皇室の皆さんの、あの、「言うに言われぬ」感じだった気がする。
結婚も子育ても公務も、いろいろあって当たり前で、
眠い時とか、帰りたい時とか、ふざけんなって言いたい時とか、ぜったいある(あった)はずなのに、
全部飲み込んで、指をぴったりくっつけてニコニコ手を振って。
その痛ましさと背中合わせの美しさを見ながら育ったんですな、昭和生まれの私は。
だから、すごい大変だと思うから、皆さん元気で幸せであってほしいなあと思っていたし、
言えなさすぎで途中壊れかかった雅子妃が、
皇后になって俄然持ち前のハイスペックを発揮して盛り返したのもすごくうれしかった。
眞子さん、結婚。
引き止める声は双方あったと思うし、突破するにしても、ひたすら頭を低くして「ご心配ご迷惑おかけして申し訳ない」とかなんとか言いながらやり過ごすこともできたはずなのに、そうしなかった。
強い言葉を選ぶことも辞さず、言われっぱなしを潔しとせず、おかしいことに「おかしい」と毅然と反撃を試み、そして、傷ついたことを隠さなかった。
「言うに言われぬ」で済まさなかった。
絶対に投げ返してこない、と思って好き放題石を投げてた界隈はさぞかし驚かれたことでしょう。
おお、新型だ、と、昭和生まれは感慨深く会見を見たわけで。
古式ゆかしく連綿と続いていくものもいいけど、
このように新しいドアが開かれるのを目撃できるのも悪くない。
海外に拠点を、と、早くから考えてたとこが賢いなー
早いとこいろいろ片付いて、アメリカで伸び伸び暮らせるといいね。
ちょっとうらやましいな、と思ってしまうのは、
特にコロナ以降の日本をとても窮屈で息苦しく思っているせいかもしれない。
東京生まれ東京育ち東京大好き、死ぬまで東京で満足、ってずーっと思ってきたんだけどな。
すこし前、ノーベル賞をとった真鍋淑郎さんがアメリカ国籍であることについて聞かれ、
「日本に帰りたくないのは、他人と調和して生活する能力がないから」
と答えたにこやかで痛烈なスピーチを思い出す。
言うに言われぬ、を捨てて、いい子ぶるのはやめて。何はともあれご結婚おめでとうございました。新天地に自由と幸あれ。
ご家族はせつなかったと思うけど、骨のあるお嬢さんじゃないですか。
そんなことをつらつら思いつつの誕生日でした。
ま、言うに言われぬ思い、がなかったらシンガーソングライターは商売あがったりなので、
私はここで相変わらず、もぞもぞもやもやしながら言葉を探すわけです。
でもどっか行きたいニューヨークは無理でも!と思ってたら神戸ライブが緊急決定したのでとりあえずそれでよしとする(笑)