心の在処


ボストン・テランを読んだあとは、
次に何を読んでいいのかわからなくてホントに途方に暮れる。

で、ライブ前だし、久々にバイブルを手に取った。

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「おのれの過去にかかわる自負や誇りにこだわっていたら、
明日、というより生涯を貫く自負と誇りを失うことになる」

これは、長いブランクののち、
91年に42歳でヘビー級のタイトルに再挑戦した、
ジョージ・フォアマンを書いた文章の一節。

「姿のいい若い男たちが、場内のあちこちで、棒立ちになって泣いている。
あるいは、彼らの青春において以後、二度と経験することがないかもしれない、
深い深い共感の涙。
勝者・敗者に等しく贈る、心からの共感」

流星のように駆け抜けた天才ボクサーを描いた「高橋ナオトの時代」より。

「落日を受け入れるのは、地平線だけではない。
遠い山なみだけでもない。
日はすべての人の頭上に向かって落ちる」

強さを極めたゆえの迷走で、24歳にして落日の気配の中にいたマイク・タイソン。

このボクシングコラム集を読んで、
あたしはボクシングにひとつも詳しくなったわけじゃない。
ここに書かれているのは、
まさに、彼らの誇りと勇気、その心の在処について、だからだ。

tour2011花の名前「藍」、東京ファイナル。
今日は宮崎くんがやって来て、リハ。
歌がとっ散らかって途方に暮れてたあたしを、
さくさくっと片付けてまとめてくれました。
強力なセコンドがいるので、
なけなしの勇気だけど、振り絞って闘います。
心は、ここにある。
ゴングは、20日。

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