あなたの、私の、菩提樹


10月29日、1年半ぶりの渋谷7th Floor。
毎度会場に行くとまずは必ずテラスの喫煙所でゆっくり一服するわけですが、

素晴らしい空だった。

リハ終わって夕暮れ迫る街。

終演後。

時間、季節、こうやって圧倒的に揺るぎなく流れるものの中に、人も、音楽もあるのだ、とあらためて感じ入りつつ。

その場でその耳で歌を聴きに集まってくれた皆さん、ありがとうございました。
やっぱりお客さんありがたい。
バッテリー気にせず、延々と長電話できる、的な。

言葉は弾丸。
でも信用という火薬がなければ誰にも届かない。
徳富蘆花の言葉。

なんで歌うんだろう?
何を歌ってきたんだろう?

まだそんなこと考えながら、
ややこしくて、情けなくて、でも相変わらず音楽家で、またひとつ歳を重ねました。
いまも私の歌を必要としてくれている皆さん、
私を助けてくれてありがとう。
来春は30年後の「ひとり」を歌う私の現在地を目撃しにきてください。
2023年4月22日、カレンダーに花丸を。

終演後の渋谷。外はハロウィンの真っ只中。
脱出するの大変だったけど、みんな楽しそうで、なんかいいじゃんと思ったり。
好きな服を着て、好きな人と一緒に、ちょっとやんちゃして、はみだして、
叱られてもいいじゃん。
時代を変えてゆくものがあるとすればそれはきっと名も無い青春たち。
遠いかつてのそんな思いが私の菩提樹かも。
だから、いつにもましてめちゃくちゃな渋谷を、思いっきりハグしたい気分でした。

自由であること。自分で決めること。
あきらめずに行こう。

「その菩提樹の下」
2022.10.29(土)SHIBUYA 7th Floor

01. イノセンス
02. 尽きせぬ思い
03. 星に願いを
04. サヨナラ
05. 遥かなる
06. 冬の夜
07. 向日葵
08. ジレンマ
09. Fool in the Rain
10. Time will tell
11. Dear

E.C
01. ボーダー(未発表)
02. 誰の様でもなく