世界一美しい、アル中が書いたアル中小説。
むかーし文庫で買って、
ある日どっかでなくして、
(酔っ払ってる時バッグに入ってて、
一緒に飲んでた人に「これいいから読んで!」
とあげちゃったような記憶がある)
そのあとたまたま見つけたのでハードカバーで買い直した。
不意に思い出して、久々に読み返して、
めたぼこに胸を打たれてる最中。
美しい言葉は、
美しいものを見たから書けるってわけじゃないんだな。
しょうもなくて、目を背けたいようなものを見て、
それでも美しい言葉を吐けるひとがホンモノなんだな。
言葉になるまでの部分を、ちゃんと生きたんだこのひと、
と、思った。
中島らもさん。
いま、生きてたら、どんな美しい言葉を吐いてくれただろう?