昨日、いい天気の日曜日。
友だち家族に誘っていただき、思いがけず味スタへ。
初めて行った味スタ。
こまめに喫煙所が配置されてて、合格。
キックオフ30分前に、ミッション完了。
FC東京対サガン鳥栖。
鳥栖2点先制ののち東京が3点返して勝利というエキサイティングな試合でありました。
息子が入っている小学校のゆるゆるサッカーチーム。
当然の如く弱小で、人数もギリギリで、
大丈夫かいなという感じではある。
プロの、魔法のようにつながるパスや、
どんぴしゃで飛び込むタイミングを、
柔らかい心にしっかり焼き付けてねと思う。
でも、
技術が表現出来ることなんて、
そのもののほんの一部でしかない。
勝つこともある。負けることもある。
うまい子もいる。ヘタな子もいる。
足の速い子も遅い子も、体の大きい子も小さい子もいる。
足りないところを補い合い、支え合うことで、
そのすべてに価値があり、尊重すべきだと知ること。
チームスポーツの意義はそこにあると、私は思う。
こと、小学生のスポーツなんて、そこさえきっちり教えてやってくれれば充分。
大切なのは、競技者として秀でていなくても、
競技を通じてその意義を学び、生きる知恵に変える力を持つということ。
私がラグビーを愛して止まないのは、
競技自体の激しい美しさもさることながら、
あらゆる体格・適性に応じたポジションが用意され、
しかも勝ち負けを第一義としない精神の美しさに貫かれているからだ。
One for all. All for one.
才能に恵まれ、努力が実ったひと握りの輝きたちによって、
スポーツは継承されて行くように見える。音楽もまた、然り。
でも、物語を語り継ぐのは、
実は輝きを幾重にも囲む多くの闇なのだ。
光にはなれなくて、でも光を追ったことのある闇たち。
物語は、彼らによって、次の世代へ、また次の時代へ、つながれて行く。
小学校弱小チームの弱小っぷりを見て、
勝てなきゃ意味ない、うまくなきゃやる意味ない、って言う人もいるんだけど、
カンケーねーよ、バカ、と私は胸の中でせせら笑う。
英才教育したい人はすればいいと思うけど、
売れる歌しか意味がないなら、あたしなんかとっくにクビなんだよ。
そんな雑念におかまいなく、
味スタの芝は5月の陽射しに青く香り。
ほら、見てごらん。
あんなに走って、あんなに転んで、
ダメだってわかってても頭から突っ込んで。
どうしてだと思う?
誇りとか、名誉とか、勇気とか、
めんどくさいけど、大事なこと。
いつかきっと、わかるから、さ。