小学校1年生の男の子が、親に殴り殺されたそうだ。
日々の蓄積があったとしても(なんてイヤな蓄積だ)、
1年生の男の子を死ぬまで殴るのは相当時間かかったろうと思うと、
やりきれなさを通り越してあたしが死にたくなってくる。
ポケモンにうつつを抜かしたり、
かけっこの順位が気になったり、
初めてグローブをはめて野球をしたり、
補助なし自転車に乗れるようになったり、
漢字で名前が書けるようになったり、
どこの1年生もやってるそんなたわいないことが、
たわいないことでキラキラ光る日々が、
その子に許されなかったのはなぜだ。
誰か、どうか、たった一発でいいから、
逮捕された両親を殴ってくれ、と思うのは間違いだろうか。
罪を犯した人でさえ、法律が守ってくれる。
体中アザだらけだったというその子を、
誰ひとり、何ひとつ、死から守れなかったのは、なぜだ。
不幸な子供も、理不尽に死ぬ子供もその子だけじゃないんだし、
もういい加減、
こういうことでいちいち感情的になるのやめよう、と、
いつも思うけど。
やっぱりあたしは、悔しい。