写真家・ノンフィクションライター宇都宮徹壱さん主筆のメールマガジン「徹マガ」。
去年の秋から月イチの連載をやらせていただいているが、
早いもので先週配信の号で8回目になった。
オシム元代表監督の通訳だった千田善さん始め、
宇都宮さんには愉快なご縁をたくさんいただいて、ほんとうに感謝だらけ。
サッカーのメルマガにも関わらず野球だテニスだと自由に書かせていただき、
何よりこのタイミングで、書く場所、を与えていただいたことに、
とても感謝している。
先月、とある飲み会でご一緒して、
久しぶりにじっくりお話出来てうれしかった。
徹マガ、有料っていうところがいいよな、と思っている。
ぶっちゃけ、メールマガジンなのでメールで届くので、
転送されたら終わり、という甚だ頼りないものではあるけれど、
あくまで、これはタダじゃありません、という姿勢がいい。
そういう痩せ我慢みたいな建前が好き。
私の中ではそれを、矜持、と呼ぶ。
ものの価値、というのがとても曖昧で流動的な時代なので、
特にフリーで仕事をしていたりすると、
自分の仕事に値段を付けるのは難しい。
あーもーCD配っちゃう?と言いたくなる時もあるけど、
私は歌を書くことが仕事なので、やっぱりそこは生命線、
お金を払って買ってもらえるものを作る、
ということに痩せ我慢総動員で頭を悩ませ続けるべきだと思っている。
でも、文章とか、音楽とか、
かたちがあるようで無いようで、というものの適正価格は難しいもんだよねえ、
などとつらつら考えていたら、
ポール・マッカートニーさまの10万円のコンサートチケット即完、みたいなニュースが流れて来て、
心の底からがっくりしたりするけど!(笑)
ま、そこまで行くともう音楽じゃねーし、別にいいけど!
ともあれ、
鈍りがちな筆も心も鍛え直すぜ、という気持ちで、
楽しみつつ悩みつつ書いてます。