空が好きで、それは、どこにいてもつながっているからで、
この空をたどって行くとどこかでグラデーションが始まって、
夜になり、また朝になり、夏になり、冬になり、
どんなに離れていても大丈夫って思わせてくれるからだった。
でも、震災に続く原発事故の混乱の中で、
あとにも先にもいちどだけ、
空がつながっていることを恨んだ。
怖くて怖くてどうしようもなかったから。
だから時々、ごめんねーって思う。
そして、いまでもやっぱりとても好きよっていう気持ちを込めて、
今年も黙祷はせずに、空を見てた。