さまざまなジャンルのカリスマがやってきて、
子どもたちをコーチする姿を追っかけた「奇跡のレッスン」という番組。
すこし前、たまたまフィギュアスケート編を見た。
福岡の近く、飯塚の小さなスケートリンクの教室にやってきたのは、
アイスダンスの元世界チャンピオン。
彼女の最初のレッスンは、転ぶこと。
「転んでもいいの。大事なのはどうやって立ち上がるかということ」
まるでそこも振付のひとつであるように、さあ、転んで、そして立ち上がって。
狐につままれたような顔をしながら、そのうち子どもたちは楽しげに転び始め、
手足をきれいに使って立ち上がれるようになっていった。
明日、14歳になる息子。
1日早いけど、今日サッカーの試合頑張ったし、フライングケーキ。
転んでもいいよって、言えたかなあ。
転ばないで、転んじゃダメ、ばっかり言ってきちゃった気がするなあ。
もうとっくに私の背を追い越して、牛丼もつけ麺も特盛で、
とにかく扱いづらい生き物であるわけですが、
まあ私も思えば35年くらい中二病のまんまのような気もするし、
お互いさまね、負けないぜ、って感じで。
とりあえず丈夫で、ありがとう。
最近ちょっと、やさしいよね。
いいも悪いもなく、これからガンガン転ぶと思うし、
立ち上がりたくない時も来ると思うけど、
その時何かしてあげられるか、わからないけど。
中3の娘とぶつかってばかりで悩むお母さんに、
カリスマコーチはこんなこと言ってた。
「演技のことばかりではなく、お母さん自身のこと、人生のこと、
いろんなことを話してあげてください。
そしていつも、愛しているということを、伝えてあげてください」
セ、センセー、無理です、ニッポン人なので(笑)
伝えられないけど、伝えたいと思ってることがなんとか伝わればいいかな。
親の心子知らず。私もそうやってきっとオトナになった。
行く道に、困難と同じ数の突破がありますように。
夜と同じ数、朝は来るから。
日付変わって、12月5日。ウチの息子、お誕生日、おめでとう。