基本的にライブはワンマンが多いのだけど、
時々ツーマンをやらせていただく。
誰とでも、というわけでもないし、ご縁のものなので、
そういう時はお相手への敬意を込めて、1曲カバーさせていただくことが多い。
デビュー15周年の入日茜さんと25周年の私とのツーマン。
今回は入日さんの方から、
「アンコールいただいたら、お互いの曲をカバーし合いませんか」
と提案があり、もちろん!喜んで!と答えると、
「やったー。じゃあ「ひといろ」をぜひ歌いたいんですけど!」
入日さん、すげー、決め打ち(笑)
カバーする時は、出来るだけ、自分の歌として歌えるもの、を選ぶ。
私なりにこのいい歌をモノにするにはどうすればいいか、
そこをがっつりやらないと意味ない、というのが、
私にとってのリスペクトカバー。
入日さんの15周年ベストアルバム「best scenes」を聴きながら、
これは歌えるな、これは難しいかな、とあれこれ考えて、
なぜ最終的に「リリィ」を選んだかと言えば、
「夜更けの酒場で騒いでた頃の」という、
入日曲にあまりない感じの出だしの歌詞が気に入ったから、
というのも半分ほんとうだけど、
なにやら引っかかったから、という感じだったろうか。
上手に出来るかわからないけど、チャレンジしたい、と思った。
優雅な8分の6拍子のスウィングするピアノは私の手数とスキルでは無理、
ピアノは4分の3で、歌の譜割りをすこし変えて、等々、
久々に、自分のものにしていく作業は難しかったけど、楽しかった。
オリジナルとはすこし趣の違う部分もあったと思うけど、
それくらいではびくともしないメロディだからこそ。
「リリィ」の何が引っかかったんだろう。
本番で歌いながら、ああそうか、とやっとわかった。
「リリィ」の根底には、ファイター入日茜のロックンロールが流れていた。
あの日あそこでふたりのトークや歌を聴いてくれたお客さんたちには、
きっとわかったと思う。
入日茜のロックンロール。それを嗅ぎ当て、歌わせてもらったことが、
今回のツーマンのいちばんの収穫だったなあと、
あれから1週間近く経って、次はいよいよ10/6と思いながら、
あらためて感謝してます。
piano colors~each anniversary~
9/14(金)Cafe & Live spot FJ’s
(トークから流れで)01.split
02.誰の様でもなく
03.きれい
04.夕立(未発表)
05.静かな手(未発表)
06.ひとり
07.遥かなる
E.C
01.リリィ(入日茜カバー)
02.ひといろ(入日茜歌、篠原pf)
私も、使いきれないくらいお金があったら、
月にでも行ってみるかあって思うかなあ、
なんて考えてたとこに飛び込んで来た、山本KID徳郁死すの報。
やっぱいいや。
私は地面にひっくり返って、
時々満ちたり欠けたりするあなたをいちばん遠くから見上げながら、
渾身の負け惜しみにも似たロックンロールを胸に、
会えない人や、会いたい人のことを思って、歌を書くよ。