3秒間の永遠


秩父宮が晴天すぎて泣けた。

2月23日、スーパーラグビーサンウルブズ国内初戦。対ワラターズ。
ちょっと用事があって、キックオフ頭欠けちゃうなーという感じで、
一瞬迷ったけど、やっぱ行ってよかった。
コンビニでビール仕入れつつ、久々にスタジアム通り走ったぜ。

電光掲示板を背に、いつもの北スタンド立ち見自由席。
いっぱいだったけど、
ひとりくらいなんとかなっちゃうのが単身観戦のいいとこ。
うまいこと潜り込んで、ふと前の列を見ると。

すでに1本空いてるあたり、観戦モードがプロすぎて泣けた。
私も昔やったなー、ワインとチーズ。
対抗戦の初めの頃、ガラガラのバックスタンドで、
のんびり酒盛り観戦。
ずっと変わらずビンも缶もオッケーの秩父宮、おおらかでありがたい。
ワールドカップの時は、各スタジアムさすがにダメになっちゃうのかな〜

サンウルブズ、強豪のワラターズ相手に、最後は1点差の惜敗。
終了間際、決まれば逆転のドロップゴールが枠を逸れた時は、
もうなんか胸がいっぱいになってちょっと泣いてしまった。
ここだと思って、蹴って、外れるまで、たぶん3秒くらい。
そのたった3秒間に見た夢が忘れられなくて、
感傷的観戦者はまたスタジアム通りを走ってしまうのだなあ、きっと。

試合が終わると、
それまで物販や裏方をやっていた会場スタッフが出口に並んで、
ハイタッチで送り出してくれる。
みんな笑顔で、ぱちーんと音を立てて手と手を合わせ、帰路につく。
神宮外苑再開発は、東京オリンピックのあと、2021年着工予定。
秩父宮ラグビー場は、いまの神宮球場の場所に建て替えられるそうだ。
全部終わるのは、2030年頃だって。
古い、ちいさなスタジアムに、あと幾つ一瞬を見に来られるかな。
新しいラグビー場ができる頃、私は何をしてるかな。

開幕戦恒例の全プレ。
今年は何回行けるかな。