夜、家族でDVD鑑賞。
これはそれだ!
と、訳してしまうあたりが、まずはどうなんだあたし。
これがそうなんだ、みたいな感じですか。
ちなみにあたしはマイケル・ジャクソンに関しては、
ヒット曲を普通に知ってる程度。
「マイケル・ジャクソンだ!」と息子(知ってんだ)。
死んじゃったんだよ、と言うと、
「なんで?病気?」
うーん、まあ病気みたいなもんかなあ(説明しづらい)。
ダンスうまいねえ、と言いながら結構ちゃんと見てた。
最後眠くなってたけど。
本人のキューがあんなに多くて、
ドラムの人よそ見してたらどうするんだろ、とか、
後ろのダンサーズ、
ひとりだけ逆の手をあげちゃったりしたらどうするんだろ、とか、
そんなことばっか思ってハラハラしたり、
当たり前だけどダンスうまいし、
歌もしっかり歌えててすごいなあと思った。
ツアーに向けて、
スタッフやバンドと家族みたいにつながっていく感じ、
ほんのちょっとわかる。
画面で見る限り、あんなにみんなに愛されて、
みんな彼のファンで、彼を尊敬して、
この素晴らしいショウで世界を変えてやろうって、
誇らしさと希望にあふれていて。
このツアーは、幻で終わってよかったんじゃないかなあ、と、思った。
幕が開いてしまえば、トラブルもあったり、
世間の批評にもさらされて、
中にはきっと心ないものも多かっただろうと思う。
幕が開かなかったおかげで、
このツアーは愛のまま終わることが出来た。
何かが始まる前の幸せな混乱と希望のまま、永遠となった。
そんな気がしてならない。
マイケルのステージ以外の人生が、
幸せだったのかどうかわからないけど、
すくなくとも音楽に関しては、
これがいちばん幸せな幕切れだったんじゃないかなあ。
このツアーを発表した会見でマイケルは、
これはファイナル・カーテン・コール(生涯最後の公演)だと言っていた。
結果的に、この誰も観ることのなかったショウの準備が、
彼の人生のカーテン・コールだったんだなあと思うとやはりせつないけど。