インフルエンザ騒動。
息子、今日から元気に復帰。
もらってしまった疑惑のあたし、
昨日微熱でビビったけど、
半日寝てたら復活。
ご心配下さった皆さん、ありがとう。
昼間がっつり寝て夜は元気になっちゃったので(笑)、
ゆうべはDVDで「レスラー」鑑賞。
こんなにいい映画、何年ぶりに観ただろう!
1年半前の映画なので今更だったらすみませんなんだけど、
それしか言葉が出ないくらい、よかった。
今朝起きてからもダンナとふたり、
「いい映画だったねええええ」
と余韻続きまくり。
始まった瞬間にわかるものすごい低予算ぶり。
アクションもないCGもない絶景もない大事件もない旬の大スターもいない。
ただ淡々と、でも切々と胸に迫るポンコツ讃歌。
老いて、ボロカスで、
でもやっぱりセクシーだったミッキー・ローク万歳。
制作会社の反対を押し切ってミッキー・ロークにこだわって、
そのせいで予算をギリギリまで削られて、
それをものともせず撮り切った監督、
ダーレン・アロノフスキー万歳(「ブラック・スワン」も絶対観る)。
孤独も堕落も引き受けて、
歳月にすり減っても、優雅であること。
失っても失っても、誇り高くあること。
そして、やさしいこと。
そう、ひとはみんな、なんてやさしくて、なんてバカで、
なんていとおしいんだろう。
全編を彩った、80‘sメタルサウンドも素晴らしかったなあ。
Quiet RiotやRattを聴いて、
あの頃はハッピーだった、なんて思う日が来るなんてなあ。
あと、すごく思ったのは、
これは最近世間を騒がせていることとつなげる気はないんだけど、
八百長だということは、真剣じゃないってことではない、ってこと。
あたしがボクシングや格闘技を無条件にすごいと思うのは、
なにはともあれ無条件に痛いから。
ものすごい訓練してないと死ぬものだから。
文字通り、命がけ。
プロレス界のそのあたりのことも、
物語のちょっとした伏線として描かれていて、
時期が時期だけに、色んなこと思ったりも、した。
ともあれ、
久々に抱きしめたくなるような映画に出会えて、
インフルエンザも吹っ飛んだ、かも。