MIND FACTORY

本当は誰もがひとりだと気付かぬまま生きて行ける
それがしあわせな人生
傷つかないためのやり方 傷つかぬまま見付けられる
それがしあわせな人生
罪の無い笑顔で疑うこともなく

本当は誰もが部品だと気付かぬふりで生きていける
それがしあわせな人生
心など持たずにいられたら 機械のように生きられたら
もっとしあわせな人生
赤く錆びついたボルトを見つめ嘆いても
仕方ない 仕方ない

運び込まれる夢たちは似たような笑みを浮かべ
目の前をただ流れながら与えるふりで奪って行く
夢も希望も絶望さえも忘れやすいものばかり
明日のことは聞かないで 満たされなさいと笑う

生まれてくるずっと前のように 膝を抱いて眠ろう
空腹さえ悲しかった頃のように夢を見よう せめて夢を見よう

心を持っている部品だと 痛みを知ってる部品だと
気付かずにいたかったけど
気付いてしまった心は二度と戻れない あの日には
愚かなまま やさしさだけ選んでいた あの日には