Last Quarter

小さな手を握って信号待ちの夕暮れ
ふと見上げた空にはすこし早い月
いつも夜空を見上げ鼓動数えた遠い日
あの頃って呼べるほど時は過ぎ去って

思い出そうとすればするほどに 遠ざかる夢のようで
信号変わって流れ出す 背中にまぎれ見えなくなる

今見上げてるあの月は
あの日もきっと私を見てた
あれから幾つ満ちては欠けて
おかえり ただいま ありがとう
ここにいるよ

小さな寝息聞いてなぜか眠れぬ夜は
ふと眺める窓の外白く光る月
満たされたいと願い満ちるのを恐れては
いつか空を見上げることもなくなった

日々のレールの端から端へと 行き来してるだけのようで
大事なものはあるのになぜ あふれる思いこらえている

音も立てずにあの月は
あの日も同じ私を見てた
あれから何度春はめぐって
変わらない 変われない 今も
ここにいるよ

淋しくはないよ くり返すことは
はかなくはないよ 今 わかる

満ちては欠けるあの月が
今宵もきっと私を見てる
迷う心も 隠した傷も
全部照らしていつもそばにいる
今見上げてるあの月は
あの日のようにすべてを見てる
終わることなく満ちては欠けて
おかえり ただいま ありがとう
また出会えた