どうしてだろう 全然気が付かなかった
いつも通りでした 変わった様子など見当たりませんでした
気付いていたら何か出来たことあったかもしれない
そう思うと 悔やまれて悔やまれて仕方ありません
そういえばしばらく会ってませんでした
だけど元気だって誰かが言ってたから安心してました
こんなことなら電話でもすれば良かった
言葉がありません ええそうです彼とは親友でした
散り果てた花を見て 誰もが
咲いていたことを思い出す
淋しさを隠し通すことで
誰もが持ちこたえているんだ
わかって欲しいなんて言ったらみんな逃げ出してしまう
あなたの最後の弱音さえ
誰ひとり受け止め切れぬままに
美しさだけが終わったあとで語られて行く
たったひと言でいいから言ってくれれば
そうすればきっと こんなことにはならなかったと思います
とてもプライドの高い人でしたから
言えなかったんでしょう ええそうです彼はそういう人でした
散り果てる瞬間に 誰もが
手に入れたものを振り返る
与えることで満たされて
失いながら輝いて
そんな生き方をあなたは夢見ていただろうか
最後の夜明けと知った時
あなたの目には何が映った
手にしたすべては あなたを引き止めることはなく
勝ちとか負けは誰かが決める
だけど幸せと不幸せは
命の間際で どうしようもなく答えを晒してしまう
どうしてだろう 今も信じられません
素晴らしい人でした ええそうです彼とは親友でした