鏡の前座ったままで 最後のひと筆決めかねている
約束まであと1時間 服も着替えたし髪もとかした
あなたが今日どんな言葉を伝えたいのかは知っているけど
胸に浮かぶ思いを消して 素知らぬ顔して会いにゆくわ
ルージュを忘れた化粧顔のよう
いつでも何かが足らないままで
それでも歩いてゆけるはずだと思っていた
白い息が行き交う街はクリスマスの歌思い出す頃
腕を組んで恋人たちはにぎわう街角どこかへ消える
こんな風でなけりゃ素敵なプレゼント買ってやるのになんて
誕生日も忘れるほどに夢中なあなたが好きだったのよ
鏡の前座ったままで 最後のひと筆決めかねている
形の無いものに逃れてゆけたあの日にはもう戻れない
出会った春を急に思い出す
あなたがはたち 私が19
何にでもなれるつもりでいた
時の流れに逆らってでも
今夜あなたは打ち明けるだろう
新しい未来語り始めるだろう
それでもついてゆくと答える私の唇に似合うルージュの色は何?
くじけた夢を忘れたふりして
何にもなかったように笑いながら
今夜あなたは打ち明けるだろう
新しい未来語り始めるだろう
それでも愛していると答える私の唇に似合うルージュの色は何?