夜明けのランナー

白い息を吐いて夜明けの街を走る
名も無いランナー ぼんやり見てた
眠れぬままじっと窓に額をつけて
見知らぬランナー 見つめていた

日々を走り抜けて 振り返る暇もなく
何を目指して どこへ向かって
すこし疲れすぎて すこし忙しすぎて
夢がなんだかぼやけてるだけ

淋しい気持ちは味方につけて連れて行こう

ただ足を踏み出すだけ ただそれだけ それだけのこと
ゴールの向こうにはスタートが待っている

日々をくぐり抜けて くり返す毎日を
ひとりひとりの時計で走る
追いつけない夢と追い越して行く背中
見送りながら 追いかけながら

やさしい気持ちを今日こそきっと伝えよう

ただ足を踏み出すだけ 倒れたら起きるだけ
ゴールの向こうにも道はまだ続いてる
ただ足を踏み出すだけ 何度でも ひとりでも
ゴールの向こうにも道はまだ続いてる

どこから来たの? 誰かが聞く
笑って答える 昨日から
どこまで行くの? 遠ざかる声
手を振って答えよう 明日まで

ゴールの向こうにも道はまだ続いてる